『エリン・ブロコビッチ』 ★★★
監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:ジュリア・ロバーツ、アルバート・フィニー、アーロン・エッカート、ほか
実話系の映画ということで、可もなく不可もなくという感じですが、行き当たりバッタリ的な主人公の行動には、唖然ともしますが感嘆もしました。
それでも、男性を含む私生活の面では、(映画が終わった)その先が気になりつつも、見たくなかった部分かなとも思いました。
完全な創作だったらキレイにまとめられるところですが、実話のせいか、それともあえてなのかぼかしてあって、スッキリしません。
職場の人間関係の部分も同じです。
主人公の格好や性格は、当時の職場の雰囲気にミスマッチで、最初は周りの人間に反発されます。
次第に打ち解けたらしい様子はありましたが、最終的に受け入れてもらえたのだろうかという疑問も。
最後は個室が与えられたし給料も上げてもらえたのだから、受け入れてもらえたんだろうとは思いますが、主人公にイジワルまでしてた人と和解なり何なりしたっけな? と…
というか、イジワルした人には見てるこちらもイラッとしましたが、でも反発したくなる気持ちも実はよく分かる(^^;
彼女の仕事の仕方や格好が向こうでは普通なのか分かりませんが、やはりそれを受け入れていないと思われる職場に、いきなり彼女のような人が来たらちょっと嫌だなと私も思うだろうなと。
まぁ、そういう考えは建設的でない、とも思いますが。
あと、裁判の件ですが、一体何がどう解決したのかよく分からなかった…
裁判を長引かせるか、それともすぐに終わらせるか的な話があったかと思いますが、その部分の葛藤をもう少し見せて欲しかったかも。
何だか、そこら辺の話で印象に残ってるのは、主人公がハブられて怒って、自分の思う通りにしたいんだと強情に言い張ったという感じで、被害者側の人たちが置いてけぼりになったみたいに思いました。
悪いところばかり上げてしまいましたが、見てるときはそこそこ集中して見てたかも。途中、挫けそうになりましたが…
ストーリーを読んで「裁判もの」っぽい印象を持ってしまったので、そのつもりで見ると肩透かしを食らうのかも知れません。
「一人の女性がどん底から這い上がった話」としては楽しめるし、活力をもらえる映画かなと思います。
あと、私的にマーグ・ヘルゲンバーガーという女優さんが出演されてたのが嬉しかったですね。
この方、海外ドラマの『CSI』に出演されてますよねー。
自分は『CSI』のキャサリンのイメージしかなかったので、この映画では対照的な役柄で新鮮だったというか、見れて嬉しかったです。
違う役を見ると演技上手いなーって感じますね。
以上、疑問やら引っかかる部分はありますが、それなりに楽しめる映画だとは思います。
しかし、実話系はやはりフィクションとは違って、脚色はあってもなかなか引き込まれるほどの面白いものは難しいですね…
