『しあわせの隠れ場所』 ★★★★
監督:ジョン・リー・ハンコック
出演:サンドラ・ブロック、ティム・マッグロウ、クイントン・アーロン、リリー・コリンズ、ジェイ・ヘッド
感動の実話ということと、好きな女優、サンドラ・ブロックが出てるということで、映画館でやってるときから観たいなぁと思っていた作品でした。
残念ながら映画館で観る機会は持てませんでしたが、観終わったあとの感想としてはとても幸せな気持ちになれる作品だなという感じです。
実は、テレビ番組の「アンビリーバボー」(だったかな?)で、この実話を紹介していたのを見てしまったので、ほとんどストーリーはわかってました。
なので、ハラハラすることもドキドキすることもほとんどなかったんですが、それでもこうして映画として見ると家族の人柄の良さや温かさっていうのが、とても伝わってきます。
ただ、大学選びの件で問題視されたことはテレビ番組でもやってたかな? と、その部分は記憶になくて、そこだけは少しハラハラしました。
その一度だけ、マイケルがリー・アン家族を疑ってしまいますが、昔住んでいた家の近くにたむろする若者に、家族を貶められて自分の気持ちに気づいて、その後、調査員(?)に「家族が行ってる大学だから自分も行きたいんだ」というようなことをマイケルが言ったときには、私もどこか胸がすく思いでした。
それ以外の場面でも、リー・アンが絵本を読むそばでマイケルや子供たちが聴いてるシーンや、マイケルが初めて服を買ってもらうときの笑顔や、学校に通い始めたころのマイケルの詩や卒業間近の論文や、最後にマイケルからリー・アンに「ハグして」と言うシーンや――端々で感動する場面がたくさんあります。
ひとつの作品として脚色したり、映画として見やすくするための工夫も当然してることと思いますが、エンドロールで流れる家族の写真を見てると、やはり何の疑いもなく素敵な家族の物語だなと思いました。
心が荒んでるとき、幸せな気持ちになりたいときに、ぜひお薦めした映画です。