『ノア 約束の舟』 ★★★
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、レイ・ウィンストン、ダグラス・ブース、エマ・ワトソン、アンソニー・ホプキンス、ローガン・ラーマン、ほか
どうなんだろう。
これは日本人には受け入れられる物語かな? と観終わったときに思いました。
だって宗教に関わることだものね。
「ノアの箱舟」というのは正確に理解はしていないかも知れませんが、何となくは分かっているつもりでした。
ただ、生まれた赤ん坊を殺そうとするほど厳密なもの、というような内容に衝撃です。
神は「悪いもの」を洗い流すために洪水を起こし、「良いもの」を残すために箱舟を作らせた、という感じで理解していたのですが…
これがどうして、箱舟に乗った家族まで死ななければいけないのか。
「人間=悪」だからなのかな。
想像は出来るし、表面的な理解はできるけど、本当の部分で理解は出来ないなと思う。
これが宗教観の違いなのか…
あと、若い青年や娘の異性に対する言動が本能的すぎるなと。
あーいうもんなんだろうとは思うけども。
自分にも妻が欲しいばかりに、捜しに行ってしまう弟が何だか憐れに感じてしまう…
それと、家族を殺せなくて神の命令通り(?)に出来なくて、落胆する父親の様子が、ただの飲んだくれのオヤジに見えて居た堪れない。
そっから(弟以外)もとの家族に戻るの? びっくり! みたいな。
動物を助けるための舟だったと思うんですが、最後、陸地に着いたあとで動物たちが舟から出てくるシーンは無かったですよね、確か。
メインは「すべての人間を根絶やしにする」「家族も殺す」ということなんだろうけども、あんだけたくさん居た動物を最後に描かないってどうなの、と思う。
(記憶違いなら申し訳ない)
興味深くはあるけども、「考えさせられる」という感覚はないかなと思います。
あ、でもアンソニー・ホプキンス(ノアの祖父)の演技は良かったです。
役柄も良かったのかも知れないけど、あの祖父はこの映画の中で一番好感が持てる人でした。
以上、私的にイマイチでしたが、宗教にあまり深くないので奨励もしないし、酷評するほどでもないかな、という感じです。
興味がある人は観てみたらいいんじゃないかな、と思います。
