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『 The MANZAI 』 4巻 ★★★★

TheMANZAI 』 4巻

著者:あさのあつこ
発行:ジャイブ(ピュアフル文庫)


夏祭りが終わったようです。
いや、3巻はいよいよ夏祭り行くよっていう所で終わって、
4巻を読むとすでに夏祭りは過ぎてるんです。

実は『バッテリー』もこういう場面展開多かったですよね。
野球の試合するシーンや、漫才の本番してるシーンは少なく、
実は作者が書きたいのは仲間に支えられて自分がある、
という現実なんだ……なんつって、解説のウケウリだったりして手書き風シリーズ汗1


しかし、やはり歩くんは上がり性みたいで、
漫才した記憶が飛んでるんだとか……

「怒ってる人も笑わせるような漫才しよう」という秋本が、
心に傷を持つ歩を漫才に誘うことで、
歩自身の傷をも癒そうとしているかのような、
時々そんな風に思ったりします。


さて、4巻はそれだけじゃなく今度は3巻で両想いになった
森口と高原の問題が勃発。
お付き合いが両親にバレて……的な話でした。

不思議なのはリアリティなんですよね。
少女漫画とかでこういうシーンがあったら、
時々「やっぱ漫画かなぁ」って思うんですが、
この小説は歩の一人称で森口と高原の問題はメグが目撃しみんなに語る、
という形で聞かされるので、お付き合いすることに対する親からの干渉を、
当然ですが中学生の視点で書かれてて、臨場感のようなものは
あったかなと思います。

しかも、問題に対するメグと篠原の女子の反応と、
歩や秋本や蓮田の男子の反応が対照的で、
やっぱり中学生でも男子女子と考え方が違うんだなと、
興味深かったですね。

「どうしよう」っていうメグと、「どうしようもないだろ」っていう
秋本と――で、結局メグや篠原は森口のところへ行ったみたいだけど、
歩は行かなかったからその時の様子は分からなくて、
でも数時間後に「おたやん」に行くと、ちゃんと森口と高原が
一緒にいて――
大丈夫なんだなって確認したら、今度は歩自身が人のこと
心配してるどころじゃなくて……
中学生なんだなぁ、青春なんだなぁって、
なんかついしみじみしてしまいます(笑)


さらにラストで衝撃の結末がっ!(笑)
森口と高原のことではなく、歩のひとつの青春が
終わったような終わらないような?
青春なんやなぁ……

この小説はひたすら青春というものを感じずにはいられませんねわはは


そういえば、この巻の腰帯には「映画化決定」とあります。
発行されたのが2007年なんで、もう首を長くして待ってるんですが、
一体いつになったら情報出てくるんだろう……
そして配役は誰だっ!?
秋本はともかく、歩は難しいような気がしますね~。
1巻でロミジュリのジュリエット役をして
絶賛されるほどの女顔少年ですから(笑)

ふと『20世紀少年<最終章>』を見たとき、
ラストで“ともだち”の中学生時代を演じた子が、
歩にぴったしなんじゃないかと思いました。
あの子は可愛いな、うん。
ま、とりあえず早く見たいですわはは

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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

『 The MANZAI 』 1巻 ★★★★

TheMANZAI 』 1巻

著者:あさのあつこ
発行:ジャイブ(ピュアフル文庫)


文庫で発売された2005年に初めて読んだものですが、
今日3度目くらいの再読をしました。
以前書いた感想も混ぜて書いてみました矢印


まず、本の内容ですが
「中学2年生の2人の男の子が組んで漫才をする――」という、
題名そのもののような内容です。

主人公の男の子・瀬田歩は繊細で神経の細い子で、
本当は漫才なんて出来るような雰囲気の子じゃないんだけど、
同じクラスの大柄で一見怖そうな秋本貴史に「コンビを組もう」と
誘われてしまう、という出だしから物語りは始まります。

なんで秋本は歩と漫才をやりたいなんて思ったんだろう?
秋本はどうして漫才にこだわるんだろう?
そういう疑問を抱えつつ、歩自身も別に抱えた心の問題を解きほぐし、
成長していく――


思ったのは、そういえばこんなの滅多にないんじゃないかな? と。
それほど多読してるわけじゃないので確信的なことは言えませんが、
「中学生が本格的に漫才をすることを目指す」なんて話の小説や、
あるいは漫画なんて今まで見たことがないなぁ、と。
その辺り、私の中で新鮮に物語が楽しめたのかなと思いました。
もちろん、内容は漫才一色というわけではないんですけどね。


しかも、自分は文庫で買ったので知らなかったんですが、
これが児童書で出版されたと知って、ちょっと驚きました。
というのは、漫才したい秋本が、歩に対して「コンビ組もう」と
積極的にアピールするわけですが、(ちなみに男同士ですよ)
秋本が歩に対して「好き」だとか「惚れた」とか言うわけです。

もちろん、別に “過激” だったりするわけじゃないんですが、
小学生あたりがこれを読んで理解できるのかなぁ? と……手書き風シリーズ汗2


でも、私はそこも含めて大いに楽しませてもらいましたわはは
「すごい感動したっ!」とか「すごい笑った!」とか言うんではなくて、
話や会話のテンポに引かれてぐいぐい読んでいって、
「最後は(多少予想はつくけど、でも)どうなるんだろう、ドキドキ」
みたいな感じで楽しめました。

残念なことは、中学生だから仕方ないのだけど、
漫才がそう笑えないってことですね……
小説で漫才を表現するのは大変かも知れないし、
身内ネタもあったんで笑えない部分もあったんだと思います。
まぁ、それでこそ中学生の漫才だということで、
その雰囲気はとても感じられて初々しいというか、
何というか……とりあえずハラハラしました(笑)


もちろん、登場人物は2人以外にもクラスメイトや友人が
数人いるんですが、彼ら彼女らも非常に魅力のある子たちで、
本当どの子も健気だなって思います。
気持ちも強くしっかり持ってて、若い子らしく
思いのままに真っ直ぐ生きてる。
その姿が今の自分にはまぶしい(笑)
羨ましいなぁと思う限りです。


また、あさのあつこさんが書かれた『バッテリー』とは
全然雰囲気の違った作風になってて、そのギャップを感じるのも
楽しい小説だと思います。

男の子はこういうの読んでどう思うだろう?って
疑問に感じたりしますが、もとは(たぶん)児童書だから
とても読みやすいのでお薦めです!

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

『ガールズ・ブルー』 ★★★

ガールズ・ブルー
著者:あさのあつこ
出版:文春文庫(文藝春秋)


17歳。
あたしたちの前には、長い長い時間がある
それなのに、今しか愛せないものもある
バッテリー』のあさのあつこが贈る、切ないほど透明な青春群像小説
(腰帯より)


とくに大きな出来事が起こるわけではなく、
登場人物である高校生たち男女の、夏の一瞬を書き綴った小説――
という感じでしょうか。

ふと、読んでいる途中では氷室冴子さんの小説を思い出したんですよね。
氷室冴子さんの小説で思い出したのは『さようならアルルカン』ですが、
それ以外での作品にも通じる共通の雰囲気というものを、
この『ガールズ・ブルー』でも感じました。
それでも、氷室冴子さんの小説ではきちんと起承転結はあり、
主人公の感情の変化というものをよく表現していたように記憶してます。
そういうものは、『ガールズ・ブルー』にはほとんどなかったと思います。

結局、何が言いたいのかと言えば、私は受け付けることが
出来なかった作品だった、ということですね手書き風シリーズ汗1
文体はあっさりとしていて非常に読みやすく、
それぞれのキャラクターもしっかりとしていて、
そこはさすがあさのあつこ先生だと思います。

更に言えば、私はあさのあつこ先生の作品で
バッテリー』と『The MANZAI』は読んでて、
そのどちらの作品も好きなんですよね。
なので、『ガールズ・ブルー』を受け付けられなかったのは
自分でもショックなんですが……


楽しむことが出来なかったのは、やはり登場人物の高校生の
言動が理解できなかったのが最大の理由だと思います。
今どきの高校生のような、軽いような調子で、
またどこか尖っているようなところもある……そんな印象で、
別に彼ら彼女らが非道なことをするわけではないのに、
どうしても理解できない。
また、矛盾しているような気がします。
ただ、私がそう思うほどに彼ら彼女らが、
よりリアルだったと言えるのかも知れません。


あとは、これも女子校生を表現してのことかも知れませんが、
話がよく過去へ飛びます。
何ページにわたって過去を書く、なんてことはありませんが、
現在の出来事を語っている途中に他の誰かとの過去の思い出を
チラッと話す――そしていつの間にか現在に戻っているんですね。
これにはちょっと混乱しました。
今、主人公はどこに居るんだと……


バッテリー』や『TheMANZAI』が好きなだけに、
楽しめなかったのはとても残念です。

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ジャンル : 本・雑誌

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