『トランスフォーマー/ロストエイジ』 ★★★
監督:マイケル・ベイ
出演:マーク・ウォールバーグ、ニコラ・ペルツ、スタンリー・トゥッチ、シェーン・ダイソン、他
3作目があまり良くなかったので、4作目もどうだろう…と思っていたら、主役が変わって出演する人も一新して、話は繋がってるけど別の物語になる、というので期待してました。
ただ、期待しすぎていたのか、今回はそれほどでもなかったなぁと。
あのトランスフォームするシーンに、今までなら鳥肌が立つほど感動していたのに、今回はそれもなかったです。
まずは長い。
でも、内容が面白かったら長いのもいいんだけど、内容もそこまでではないからやっぱり長いって思ってしまう…
というか、見終わって「そこまででもなかったなぁ」と思ったあとで、やっぱり長すぎたんだろうなぁと思った、という感じ。キレイにまとめられてないから長くなったんじゃないかな、と思いました。
ストーリーも、なんかちょっと意味不明でした。
オプティマスを創造主のもとに返すっていう新しい立場のキャラクターが出てきたのは分かる。でも、なんで今頃なんだろう。
地球に干渉してるからって言うなら、なんで他の仲間も連れて行かないんだろう。なんで生け捕りなんだろう。なんで人間の手を借りる必要があるんだろう。
そもそも、どうやって人間側と接触したんだろう。
人間側のごちゃごちゃした関係もよく分からない。
オートボットたちが来たせいで地球が狙われた…という考えは、分からなくもない。そのせいで人間側の被害が出て、オートボットを憎む人間が出てくるのも理解できる。
でも、あれはCIA(?)が勝手にしたことで、政府側は知らないってことになってるらしい。あんな派手に戦ってるのに、誰にも内緒でそんなことできるんだろうか。
んで、殺したオートボットをどこかの起業(?)に流して、自分たちでトランスフォーマーを作っていた、という。
こう書くと複雑でもないんだけど、見てるときは疑問が次々出てきて、最後の方でやっと「そういう事なのかな?」と思い、でも何だかスッキリしない…
その起業(?)の男性キャラもおかしい。
最初はシリアスキャラだったのに、後半ギャグキャラっぽくなってる。すごく痛々しかった…
その男性が最後、主人公側の立ち位置になって、何もなく受け入れられてるのも納得できない。
それから、オプティマスが「殺す」とか「殺せ」とか言ってるのがちょっと…
仲間が人間に殺されて建物を襲撃するのはわかる。でも、戦うときに「殺せ」とか確か言ってた気がするんですが、それが敵相手でも何だかなぁ…
最後に飛び立ったのにもちょっと驚きました。そんなん出来たんだ、と。
あと、オートボットたちもオプティマスとバンブルビー以外、いなくなってしまってましたね。前作まで居たオートボットが冒頭で殺されてしまいます。
何か物足りないなぁって感じでしたが、もしかしたらそのせいかも知れません。
続編もあるようですが、この後も出てこないのなら本当につまらないなと思います。
恐竜のトランスフォーマーは格好よくて可愛かったけど、最後、地球に解き放たれて「え? いいの?」だったし…
3作目が私的に微妙だったので、この4作目に期待していたんですが、これならまだ1作目~3作目までの方が楽しめると思う。
そんな感じで最初から最後まで見れるには見れるけども、トランスフォームに興奮できなかったし、ハラハラはしたけど楽しめなかったし、何が解決したんだろうっていうモヤモヤが残ってスッキリできなかったし、余韻も何もなくて面白いとは思えなかったなと。
あんまりオススメできないし、長いからDVDでならオススメしたいかなって感じです。
