『トワイライト ~初恋~』 ★★★★
原作:ステファニー・メイヤー
監督:キャサリン・ハードウィック
出演:クリスティン・スチュワート、ロバート・パティンソン、ほか
公開前に海外ですごい人気だというのを聞いて、ベタ甘の恋愛話が苦手な自分もちょっと気になっていた作品でした。
実際に見て、やっぱりベタ甘だなとは思いましたが、思ったよりは楽しめたと思うし、原作が読みたくなりました。
私的に面白かったのは、冒頭の十数分くらいと、ヴァンパイア家族が野球をするところと、その後別のヴァンパイアと戦うところですね。
冒頭では、両親が離婚後に離れて暮らしていた父と、主人公のベラが久しぶりに一緒に暮らすことになり、その2人のちょっとぎこちなさが見てて楽しかったと思います。
ヴァンパイア家族が野球をするところは、さすが超人たちの野球だなという感じで見てて面白かったですが、ヴァンパイアも野球すんのかっていうのも笑えたような・・・
その後、別の種族(?)のヴァンパイアが現れて、お互いに威嚇しあったり、戦ったり、容赦なく殺しあったりで、そこは見所なんじゃないかと思います。
人間の女の子とヴァンパイアの男の子との恋の部分ですが、これはやりつくされてると言うか容易に先の予測がつくので、意外性というのもないですし面白味に欠けるかと。
加えてヴァンパイアの男の子の容姿が私の好み外だったのと、それが原因なのか女の子が彼に惹かれる理由がイマイチ分からなかったというところが残念。
そして、太陽に当たると肌がキラキラ輝くのを、「キレイ」と言ってしまえる女の子の気持ちも理解できない・・・
だって、普通に考えて目の前にそんな光景があったら、驚くか物珍しげに観察するか笑うかじゃないかと思うんですが。
私はてっきり、陽に当たって肌がコゲ始めて、女の子が「やめて!」とか言って止めさす、というパターンを想像してたんですが・・・いや、これの方がベタですけどね

それと、ヴァンパイア(吸血鬼)ものって悲劇性(?)を抜きには語れないというのが辛いところですね。
陽に当たれない、血を吸わないと生きていけない(?)、歳をとらないから人間と同じ時間を過ごせない・・・など。
そんな可哀想と思える存在なのに、人間の血を吸う悪魔っていう部分があるから、決して大多数の人から肯定的に見られることがないんですよね。
シリアスなのがあまり好きでない自分は、ヴァンパイアのそういう悲劇性が強調されてしまうと嫌だなぁと思います。
続編が出ても観にいくかは微妙なところですが、今はとにかく原作が気になるといったところです。