『崖の上のポニョ』 ★★
監督・脚本・原作:宮崎駿
声優:奈良柚莉愛、土井洋輝、山口智子、長嶋一茂、所ジョージ、天海祐希、ほか
(1回目の感想)
一言で言えば、面白くなかったです。
絵はキレイで、好きなシーンは多々あるのに、ひとつの作品として見るとつまらないと感じます。
何をどういう風に楽しんで見ればいいんだろう?って悩んでいるうちに終わってしまった…そんな感じ。
それで所々で苛々してしまって、最後、あの終わり方には失望すら感じました。
見終わった直後には、反則ギリギリだなと思いました。
何を持って反則というのかは、本当に私個人の感覚なので説明しがたいんですが…
ただ、「何でもかんでも説明が必要なのか」という意見があったんですけど、説明がなさ過ぎるのもどうかと思うんですよ。
その辺りがギリギリだったかな、と。
他の方々の感想を読んでみると、「単純に楽しむ」とか「感性で見る」とか書かれてて、私もどちらかというと何も考えずに見ていたと思ってたんですが…楽しめませんでした。
確かに私は頭が固いんですけど、それで「感性がない」とか言われたら心外だなと思いますね

せめて「自分には合わなかった作品」と思いたいです。
それから、一方では深読みされている方もいましたね。
トンネルは産道を表してるとか、魂だとか輪廻転生だとか…
私は全くそういうのに気付けなかったので、今ではそういう風に見ることが出来た人が羨ましく思います。
どうせ単純に楽しめないなら、そういったことを意識しながら見たかったですね。
もっと前知識を持って見に行けばよかったです…
あと、一見すると明るく楽しい(子供向けの)作品、だけど深く掘り下げてみると実はこんな怖い一面もある作品、というのが私は好きではありません。
そのギャップが大きければ大きいほど嫌です。
「実はポニョはこういう側面を持っている」というのを読んで、余計に好きになれなくなりました

環境問題とか出してくるのなら、「もののけ姫」の方が断然良いと思います。
あとは声優ですねー…
今では俳優を使うのは納得しているんですが、それでも今回は違和感があって、余計に集中できなかったです。
所さんと、船に乗ってた夫婦の夫と。
俳優には当たり外れがあると思います…
この作品はホント期待はずれでした。
もう一度見ようとは、あまり思わない作品ですね。
