『グーグーだって猫である』 ★★★★
監督:犬童一心
出演:小泉今日子、上野樹里、加瀬亮など
猫が可愛かった! なんて言うまでもないことだけど、あえて言おう。
猫が可愛かったっ!!
ただ、作中での猫の扱いについて(私的に)残念なことが三点あります。
一点は、主人公が飼っていたサバという猫が亡くなってしまう…というところから物語りは始まりますが、終盤になってから猫の扱いが軽くなってしまったかな、ということ。
最後らへんは「猫関係ないなぁ」とか思いながら見てました。
もう一点は、サバが亡くなってしまい、主人公は新しい猫を飼おうと決心するんですが、ペットショップで買ってしまったこと。
これは駄目だー

もう一点、これは微妙なところでしたが、猫の擬人化。一部だけそういうシーンがあって、私的にはちょっと微妙でした。
作品全体としては、恋仲に発展したっぽい? 青年との、最後は結局どうなったんだろう、っていうことが全く分からなかったことが残念です。
2人の会話の内容から、たぶんこうだろうなぁっていうのは分かるんですが、最後どうなったっていう雰囲気すらも無かったんで…

さて、私的に引っかかった部分を挙げてみましたが、それ以外はとってもとっても面白かったです

最初から最後まで、ずっと楽しめました。
はじまってすぐにクスッてなって、途中にも何度も笑えるシーンがあって、これが日本人の笑いのセンスだなって思いました。
笑いどころのひとつの、母親からのあのメールは、内容の違いはあれど、たぶん多くの人が経験していて、自分と重なったって人、多かったんじゃないかなって思います。
アメリカの「笑い」とは、やっぱり違いますね。
あと、小泉さんの演技が良かったなぁと思います。
漫画家のちょっと世間ズレした感じとか(といって、漫画家の何を知ってるわけじゃないですが・笑)、恋愛面に消極的というか奥手なところとか、話し方とか、(こちら素人ですが)役作りがちゃんと出来てるんじゃないかと思えました。
また、タイトル…というか猫の名前である「グーグー」。
何か意味があるらしいけどってところで、きっと最後に繋げてくるんだろうと思ってて、その通りにはなったんですが…
その後に流れた歌にも繋がってて、グーグーの意味を聞いたときは一瞬「なぁんだ」って思ってしまったのに、流れてきた歌が可愛らしくて、そこでちょっと感動してしまいました

それから気になったのは監督、犬童一心さんって方。
調べてみると、「今後、純粋なホラー映画を是非撮りたい」ってありまして、是非撮ってください! と。
これは楽しみです 超怖いのを期待しています(^-^)
ただ、70年代のホラー映画のコアなファンということらしいので、もしかしたらそういう雰囲気が出てきそうですが…70年代ホラー映画ってどんななんでしょうね?
