『時をかける少女』(2006) ★★★★
原作:筒井康隆
監督:細田守
制作:マッドハウス
声優:仲里依紗、石田卓也、板倉光隆、原沙知絵、谷村美月、ほか
原作の約20年後の話、かと思っていたんですが、「大林宣彦版の実写映画の約20年後を舞台にした「続編」」だったんですね。
実写映画を見ていないので、どのような違いがあるのかは分かりませんが…
観てる途中でも、見終わった後でも、思うことは「どこかで観たことある」でした。
あまりにも既視感を覚えるので、もしかしたらテレビで放映した時にでも観たんじゃないかと思うんですが、でも記憶にないんですよね~

内容の感想としては、見終わったあとはとにかく“切ない”と、この一語に尽きました。
「未来で待ってるから」と言って、本当に会えるというわけでもないだろうに…会えるのカナ?
会えるのだったら会えるところまで描いて欲しいし、会えないのだったらやっぱり切ない。
途中の場面では、主人公の女の子がタイムリープという、過去を行ったり来たりできるようになって、他人の告白を取り持ったりなんてのは良いとしても、別の場面で「ちょっとそれはどうなんだろう?」っていうのがあって、気持ちは分からないでもないけど、もう少し考えて使おうよって思いました

だけども主人公がああでなければ、きっと最後のシーンであれだけ切なさを感じることも、もしかしたら無かったんじゃないかな、とも思います。
それでも、不思議と映画を観終わったあとの気持ちが、原作を読んだあとと似ていた気がします。
って当たり前かな? 原作ほとんど忘れてるんですけどね…

私はこういう切ない話は好きじゃないんですが、作品としては素晴らしいものだと思うので一見の価値あり、と書いておきます。
