『夢をかなえるゾウ』 ★★★
著者:水野敬也
出版:飛鳥新社
今頃、文庫版で読みました。
単行本の初版は2007年だそうなので、約6年も前のことになるんですね

発売されて話題になってた当時も気にはなっていたんですが……
今回、『夢をかなえるゾウ2』が去年の12月に発売されたようで、
それと一緒に店頭で1作目の文庫が並んでいたので、
今度こそ読んでみようと買ってみたのでした。
感想ですが面白かったしタメになりました。
久しぶりに本を読んで笑った気がします。やっぱり関西弁はズルいなと(笑)
それから文章はとても読みやすかったので、読書が苦手だけど
啓発本を読みたいなって人にもオススメできます。
会話文が多いので、ゾウと主人公の会話を端で聞きながら
「なるほどね」と頷いてる感じで読めます。
過去の偉人たちの例えも出てきて興味深かったし、
そういう方達のことをもっと知りたいなとも思いました。
他の方のレビューに「今までの啓発本に書いてあるのと同じだ」と
ありましたが、本書の中でもその点は少々皮肉を込めて書かれてます。
作者が一番言いたいことはたぶん「人間が変われるのは、
『立って何かをしたときだけ』」ということだと思います。
この点も、もしかしたら他の啓発本には書かれてるのかも知れませんが、
啓発本や成功本を何冊も読んでる人は理解できていないのかも知れないし、
「行動し、経験しないと変われないよ」ってことが効果的に伝わるように
本書では書かれてる気がします。
私自身もハッとさせられたし、消極的でインドアな自分を今年こそは
変えたいと思っていたところなので、改めて行動することが
大事だなと思えました。
それに加えて、啓発本を買うのが無意味な感じがしました。
どんだけ啓発本を読んでも行動しないと意味がないんだなと……
それから、なぜ途中で挫けてしまうのか、
その原因も書かれてあって納得です。
そういう理由で自分は、頑張ろうと思う→挫ける、を繰り返してるのかと。
この点を教えてもらえただけでも、自分はこの本を読む価値は
あったかなと思いました。
啓発本としては“気づき”があった自分にはタメになった本でした。