『バックダンサーズ!』 ★★★★
監督:永山耕作
出演:平山あや、hiro、ソニン、サエコ、田中圭、長谷部優、北村有起哉、つのだ☆ひろ、ほか
先日、レンタル店に行って何か一枚邦画を借りようって思ったとき、ふとこの『バックダンサーズ!』が目に付いて、結構衝動的に借りました。
タイトルとジャケットを見て借りたって感じです。
邦画っていうと、恋愛ものか泣ける感動ものか、暗いものかシリアスなものか…あるいは、マイナー受けしそうなものとか(笑)、そんな印象なんだけど、これはシンプルそうだなと思って。
感想はといえば、思ったとおり“バックダンサーズ”というグループ(?)が最後には夢を叶える――というシンプルストーリーで素直に楽しめました。
ただ、何もないところからのスタートというよりは、ダンサーとして芸能界に入ってからの、苦悩や葛藤を経て夢を掴む、という感じで色んな意味で意外な部分はありましたね。
最初はダンスが好きな2人の親友(ミウ、よしか)が、1人の同年代の子(樹里)に誘われて、とある使われてない駐車場で踊っていた。
しばらくして、樹里がヴォーカリストとしてデビューし、ミウとよしかもバックダンサーとして、新たに仲間2人(ともえ、愛子)を加えてデビューする。
ところが、樹里が突然引退。残されたバックダンサーズ4人は行き場もなく、新たについたマネージャーは頼りなさそうな新米。
新たに結成された後輩ユニットが売れはじめ、ますますバックダンサーズのクビは危うくなる――。
そこから、マネージャーや彼ら、彼女らの周りの応援を得て、バックダンサーズが最後に大きな夢を掴む――と、そんな感じでしょうか。
途中にミウの恋があったり、よしかやともえの家庭の事情が垣間見えたり、愛子のダンスに対する思いの変化があったり…で、ストーリー的によく出来てると。
ただ、ともえと愛子はともかく、ミウの恋やよしかの父親とか、結局どうなったのか見せないというのはどうなんだろう? と思います
ミウは両想いっぽいけど、成就してるのかよく分からないし、よしかはよしかで父親って気付いてるのか気付いていないのか分からないし…
それから、最終的に彼女たちが夢を叶えたのは、マネージャーがあちこちにかけあったからなんですよね。
協力した周りの人たちは、確かに彼女たちの実力を認めていて、彼女たちに協力したいから協力した、というのは分かります。
ですが、そうするとどうしても最後の盛り上がりが欠けるような気がします。
実際は彼女たちの実力だけではなく、周りの人の働きがあったから夢が叶ったって感じだから。
そうなら、最初からその働きかけた人たちに、もっとスポットをあてるべきだったのでは? と。
一点、前半部分でミウたちの話から、唐突に新米マネージャーとスチールクレイジーの話になった時、本当に突然だったので初めは訳が分かりませんでした。
その切替はちょっと気になりました…
気になった点はそれくらいで、あとは良かったと思います。
ダンスも格好よかったし、陣内さんも格好よかった。
途中、陣内さんの歌でバックダンサーズが踊るシーンがあったんですが、あれをもっと観たかったです!
なんか、あのシーンは本当に良かった…もっと観たかった。
それから、これはジャンルとしてドラマになるんだと思うんですが、コメディか?ってくらい笑える場面がありましたよ。本当、楽しかったです。