『親指さがし』 ★★★
原作:山田悠介
監督:熊澤尚人
出演:三宅健、野澤祐樹、伊藤歩、松山ケンイチ、永井流奈、尾上寛之、ほか
予告を見て「面白そう(怖そう)だ」と思って見てみたんですが、途中の展開はそこそこ怖かったものの、最後の方で意外な展開になってしまい、ちょっと納得が出来ないというか…期待はずれだったかなと思いました。
ただ、「そこそこ怖かった」と言っても、幽霊の存在を感じてゾクゾクするような怖さはそんなに無く、この先どうなっていくんだろう、っていうハラハラ感があった、という感じです。
『幼い頃、友だちと「親指さがし」というゲームを始めるが、1人の少女が行方不明になってしまう。8年後、同窓会で出会った残りのメンバーに、少女を諦めきれない武が「親指さがしをもう一度してほしい」と頼む。その日から武の身に不思議なことが起こり、そして犠牲者が…』
親指さがしにはもうひとつ別の話があり、それを知った残りのメンバーはその謎を解明しようとします。
その謎を解く過程や、犠牲者の出るあたりは、結構ドキドキして先がどうなるのかと気になりました。
ただ、途中とある村へ行くんですが、そこで村長みたいな人が「心の闇に負けてはいけない」というようなことを、何回かくり返し言うんです。
ラストが分からない場面でその言葉を聞くと、なんだかとても違和感を覚えます。
それから、ラストを見ると「あれはじゃあ、どういう意味だったんだ?」ということが次々浮かんできます。
「親指さがし」のゲームで本当に彼らは見知らぬ部屋に行ったのか、とか、彼が犯人なんだったら途中階段で武が感じた手とかは何だったんだ? とか、武の肩が痛んだのはなんだったんだ? とか…
結局、武の精神が病んでいて、それにみんなが振り回されたってことなのかな? と。
ところで、どうやら原作とはストーリーが違うみたいですね。
原作者の山田悠介さんの作品では、『@ベイビーメール』を読んだことがあります。
やはり、ラストで期待はずれに終わった作品でした。
今回、『親指さがし』の映画を見て、原作が少し気になりましたが、山田さんの作品と知ってちょっと迷ってます。
