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監督:和泉聖治
出演:水谷豊、寺脇康文、など
ドラマを見ていないので大丈夫かな?と思ったんだけど、ストーリーとしては充分に楽しめました。
ただ、やはり当然といえば当然だけど、人間関係がよく分からなかったので、そこがちょっと悔しかったなぁ・・・と。そこが分かってればもっと楽しめたろうなぁ

ストーリーとしては常にハラハラで、最後の最後まで緊張しっぱなしな感じでした。
「これで終わりじゃないぞ」っていうのがずっとあって、最後には悲しさは残るんだけどもスカッとした部分もあったかな。
ただ、悲しさっていうか憤りっていうか、そういうのは中盤以降からずっとあって、日本人の体質や政治家の腐った部分やら、そういうのが非常に(明らかに)表現されていると思います。
だから、私は泣けるっていうよりは憤りを覚える映画かな・・・

私的に驚いたのはゲスト出演の西田敏行さんです。
あの人は『釣りバカ日誌』の印象があるので、出てきたときには「ん?」と思ったんですが、いや、名演技だったと思いますよ。流石だなぁと思いました。
(↓勘違いかも?↓)
しかし一点だけ、これはどうだろう?って思ったのは、元首相や殺される人が実在の人物(政治家やタレント)に似せて表現されているところです。
まず、殺される人物については、流石にいい気はしないんじゃないですか?似せられてるご本人が。了解をとってるのか、ご本人が無頓着なのかは分かりませんが。
それから、それ以前に、見てると「あ、これは○○だ」って分かってしまって、そちらに意識が行って物語に集中できない。
フィクションならフィクションとして人物を創造してほしいし、ノンフィクションとして政治批判をやりたいならそういう別の映画を作れ、と。
そこは見ていて冷める部分ですね。フィクションとして楽しめばいいのか、制作者の意図に乗って批判的に見ればいいのか・・・題材が題材だっただけに、そうしたかったというのもあるのかも知れませんけど・・・それならせめて殺されるタレントは似せない方が良かったですね・・・。
その一点さえ無ければ、ずっと楽しめる映画だと思います。
もしかしたら、今まで見た『新耳袋』DVDの中で、一番怖く感じたかもしれない編でした。
特に1話から3話の、続きものになっている話では、工夫も感じられて良かったです。
息子がホームビデオを撮る、何げない日常の風景から、カメラを通して怪奇現象の起こる場面を見せる――というあたり、今までの『新耳袋』にはないような入りだったので、工夫されてるんだなぁと思いました。
そういう見せ方のためか分かりませんが、緊張感もありました。
家に異変が起こり、家族のみんなが不審に思い、不気味に思いはじめる・・・。
ただ、この話で一点がっくり来たのは、原作者の木原さんが出ておられますね。そこが気分をそがれたところです。
顔が分からなかったら良かったんですが、「近づく編」の特典映像で「怪談語り」に出ておられたので、バッチリ分かってしまいました

それ以外は、この1話から3話は面白かったです。
4話目の「庭」も怖かったです。
これも見せ方が上手いんじゃないかなと思います。
昼間なのに少し薄暗い室内と、俳優さんの陰鬱な表情と、途切れがちな会話の間と・・・。
ただ、やはりこれも最後は「ん〜・・・」と思ってしまったんですが

最後が良くないと思ったのは、5話目の「あそぼ」と6話目の「開けちゃだめ」も同じくです。
≪ネタバレ≫
5話目は、そういう終わり方にしてしまうと、その話はじゃあ作り話になってしまうんじゃないの?と思うんですよねー。その話をきちんと伝えてくれる体験者がいなくなったってことですからね・・・。
6話目の最後も思わせぶりで、これも体験者がもしかしたらいなくなるんじゃないか、という考えに行き着いてしまう。それじゃだめじゃんって思うんです。
私が本当に「怖い怪談」だなって感じる条件として、まず体験者が死なない(あるいは行方不明にならない)ことが前提にあるんですよね。
『新耳袋』という本は、「現代の百物語」として作られてるということで、体験者から体験した話を聞いて収録されているわけで、それだけ真実味があると私は思うんです。
確かに、体験者のうちの1人が行方不明や亡くなってることもありますが、それでも一緒に体験した、あるいは傍にいたという人は生き残って、やはり体験したことを語っている、という形が取られている。
だから真実味がある。
そういうものを映像として見たときの怖さ、というのをもっと感じたいと思うんですよね。
「近づく編」を見たときは、それも無理なことなのかなと思ったんですが、今回の1話から3話や4話目を見たときには、自分が求めてた怖さがあったように感じたので、こういうのをまた見てみたいな、と思います。
(10/30頃)
本の『新耳袋』の良さは、体験者が自分の身に起こったことを語り、それをそのまま淡々と書き綴られているところだと思います。
だから、体験の怖さ、不思議さはあるけども、「こんな終わり方では・・・」と納得がいかない、なんてことはないんです。
そういう所を、実写化しても保ってもらいたかったと思います。
以前にも『白いひも編』を見たことがあるけど、「それでは“怖い話”じゃなくなる」と思うことがありました。
原作を読んでいるので、監督が演出?した部分とかはよく分かります。
そして、監督として演出したいんだろうというのも分かります。
(実際、監督がストーリーを変えてるのかは分からないけど
)だけども、『新耳袋』の何が怖いのかと言えば、「本当にあった」ように感じられるところにある、と私は思います。
なので、そう思えないものが幾つかあったのは本当に残念でした。
そして、『近づく編』でもそれはありました。加えて、「お笑いに持っていきたいのか!?」と思うものも幾つかありました。
『新耳袋』ファンの私としてはちょっと許せなかったです。
≪ネタバレ≫
まず「現場調書」ですが、幽霊がうしろから警察の顔の端をグッと掴んでて、そのせいで警察の顔がすごい変になってるんです。
警察はそのまましゃべってるんですが、そこ怖がるとこじゃなくて笑うとこ?って思いました。
そして「頼んだで」は、おばあさんの死を悲しむ息子(?)が、ちょっと変すぎでした。
途中、ディズニーランドの?歌を手振り付きで歌うんですが、普通に笑ってしまいました。
それから「手形」では、次々と手形の増えていく窓に最後ひびが入って終わるんですが、それでは体験者の死が連想されて白けました。
体験者はどうも借金してるみたいで、とっさに自殺しようとしてたので尚更です。
上記以外はそこそこ怖かったかなと思います。
もしかしたら「本当にあった怖い話」を本当にあったように作るのは、とても難しいことなのかも知れませんね。
それでも、『新耳袋』の良い部分をもっと活かした作品というのを見てみたいです。
(10/16)
予告を見て「面白そう(怖そう)だ」と思って見てみたんですが、途中の展開はそこそこ怖かったものの、最後の方で意外な展開になってしまい、ちょっと納得が出来ないというか・・・期待はずれだったかなと思いました。
ただ、「そこそこ怖かった」と言っても、幽霊の存在を感じてゾクゾクするような怖さはそんなに無く、この先どうなっていくんだろう、っていうハラハラ感があった、という感じです。
『幼い頃、友だちと「親指さがし」というゲームを始めるが、1人の少女が行方不明になってしまう。8年後、同窓会で出会った残りのメンバーに、少女を諦めきれない武が「親指さがしをもう一度してほしい」と頼む。その日から武の身に不思議なことが起こり、そして犠牲者が・・・。』
親指さがしにはもうひとつ別の話があり、それを知った残りのメンバーはその謎を解明しようとします。
その謎を解く過程や、犠牲者の出るあたりは、結構ドキドキして先がどうなるのかと気になりました。
≪ネタバレ≫
ただ、途中とある村へ行くんですが、そこで村長みたいな人が「心の闇に負けてはいけない」というようなことを、何回かくり返し言うんです。
ラストが分からない場面でその言葉を聞くと、なんだかとても違和感を覚えます。
それから、ラストを見ると「あれはじゃあ、どういう意味だったんだ?」ということが次々浮かんできます。
「親指さがし」のゲームで本当に彼らは見知らぬ部屋に行ったのか、とか、武が犯人なんだったら途中階段で武が感じた手とかは何だったんだ?とか、武の肩が痛んだのはなんだったんだ?とか・・・。
結局、武の精神が病んでいて、それにみんなが振り回されたってことなのかな?と。
ところで、どうやら原作とはストーリーが違うみたいですね。
原作者の山田悠介さんの作品では、『@ベイビーメール』を読んだことがあります。
やはり、ラストで期待はずれに終わった作品でした。
今回、『親指さがし』の映画を見て、原作が少し気になりましたが、山田さんの作品と知ってちょっと迷ってます。
どうしても、邦画は苦手という意識が昔からあったんですが、最近では何でも見ようと思ってて・・・。
先日、レンタル店に行って何か一枚邦画を借りようって思ったとき、ふとこの『バックダンサーズ!』が目に付いて、結構衝動的(?)に借りました。
タイトルとジャケットを見て買ったって感じです。
邦画っていうと、恋愛ものか泣ける感動ものか、暗いものかシリアスなものか・・・あるいは、マイナー受けしそうなものとか(笑)、そんな印象なんだけど、これはシンプルそうだなって思って。
感想はといえば、思ったとおり“バックダンサーズ”というグループ(?)が最後には夢を叶える――というシンプルストーリーで素直に楽しめました。
ただ、何もないところからのスタートというよりは、ダンサーとして芸能界に入ってからの、苦悩や葛藤を経て夢を掴む、という感じで色んな意味で意外な部分はありましたね。
最初はダンスが好きな2人の親友(ミウ、よしか)が、1人の同年代の子(樹里)に誘われて、とある使われてない駐車場で踊っていた。
しばらくして、樹里がヴォーカリストとしてデビューし、ミウとよしかもバックダンサーとして、新たに仲間2人(ともえ、愛子)を加えてデビューする。
ところが、樹里が突然引退。残されたバックダンサーズ4人は行き場もなく、新たについたマネージャーは頼りなさそうな新米。
新たに結成された後輩ユニットが売れはじめ、ますますバックダンサーズのクビは危うくなる――。
そこから、マネージャーや彼ら、彼女らの周りの応援を得て、バックダンサーズが最後に大きな夢を掴む――と、そんな感じでしょうか。
途中にミウの恋があったり、よしかやともえの家庭の事情が垣間見えたり、愛子のダンスに対する思いの変化があったり・・・で、ストーリー的によく出来てると。
≪ネタバレ≫
ただ、ともえと愛子はともかく、ミウの恋やよしかの父親とか、結局どうなったのか見せないというのはどうなの?と思います(^-^;)
ミウは両想いっぽいけど、成就してるのかよく分からないし、よしかはよしかで父親って気付いてるのか気付いていないのか分からないし・・・。
それから、最終的に彼女たちが夢を叶えたのは、マネージャーがあちこちにかけあったからなんですよね。
協力した周りの人たちは、確かに彼女たちの実力を認めていて、彼女たちに協力したいから協力した、というのは分かります。
ですが、そうするとどうしても最後の盛り上がりが欠けるような気がします。
実際は彼女たちの実力だけではなく、周りの人の働きがあったから夢が叶ったって感じだから。
そうなら、最初からその働きかけた人たちに、もっとスポットをあてるべきだったのでは?と。
一点、前半部分でミウたちの話から、唐突に新米マネージャーとスチールクレイジーの話になった時、本当に突然だったので初めは訳が分かりませんでした。
その切替はちょっと気になりました・・・。
他はどれも良かったです。
ダンスも格好よかったし、陣内さんも格好よかった。
途中、陣内さんの歌でバックダンサーズが踊るシーンがあったんですが、あれをもっと観たかったです!
なんか、あのシーンは本当に良かった・・・。もっと観たかった・・・。
それから、これはジャンルとしてドラマになるんだと思うんですが、コメディか?ってくらい笑える場面がありましたよ。本当、楽しかったです。
やっぱり邦画もナメちゃいけないなって思いました。



