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著者:羅川真里茂
発行:白泉社
インターハイシングル戦、延久VS静、留宇衣VS駿。
両試合の白熱した接戦の終盤までを描いていた巻でした。
羅川さんのスポーツものって、たぶんこれが初めてだと思いますが、描き方が上手いなぁと改めて思いました。
今回は、延久と留宇衣との両試合を交互に見せるという感じで、まったく違和感とかストレスとかなく読むことが出来たな、と思います。
読み返したらもしかして、『しゃにむにGO』の中でそういうのが上手くなってるって分かったりするのかなぁとか思ってみたり・・・
それと、これは『しゃにGO』以前からですが、人の内面や人間関係を描くのは本当に上手いな、と。
特に、本人(作者)は意識しているのか分かりませんが、人間のドロドロしたところを描くのには長けてるんじゃないかと・・・。
私はずっと駿が好きじゃなくて、ずっとスカした態度とかに腹を立ててたんですが、今巻を読んだらそんな彼の態度に納得が出来たというか、同情したというか・・・なんか理解することが出来たんです。
ただ、それが何故かとか、本の中に答えがあるのかというと、たぶん明確には描かれてないと思うんですが、なのに読んでいて「分かった」んですね・・・。
もう、そういうのが本当にすごいな、と思ってしまいます。
あと29巻で何故かとても印象に残ったのは、ひなことナディアが出逢ったシーンですね。
二人が偶然に出逢った驚きというのもありますが、二人のやり取りが見ていてなんだか可愛いなと思いました。
しかし、高校のテニスの観戦って、本当にあんなにうるさいものなんでしょうか?
テレビで見るプロの試合はもっと静かなんですけど・・・

著者:藤崎聖人
発行:小学館
最後1冊で死領とどう決着をつけるんだろうかって思ってたんですが、ちゃんと上手くまとめたなぁと感心してしまいました。
というよりは、こういう終わり方にするっていうのは最初から決めていたんでしょうね。
ウィキペディアだったかどこかに、「ネタ切れで困ってる」というような内容のことを書かれていたので、途中のネタ作りには困っているけど、最後(というか死領との戦い)はどうするかっていうのはずっと頭の中にでもあったんでしょうねー。
そう思えるくらいキレイに話がまとまってるという感じがしました。
最後のライオンと鉄生のところは「まさか」と思いましたが、でもまぁ漫画だからそれも有りかなと・・・。
ただ、最後はっきりとした決着はついてないのかな?
死領があの後どうなったのか、巧もどうなってしまうのか・・・その辺りが気になるところです。そこに余地を持たせるということは、今後また『WILDLIFE』が復活することもある!?
あと、恋人であるはずの宝生さんが最後の最後に出てこなかったのは、なんだか可哀想に思えたんですけど・・・

メインは獣医師の話だったとしても、最後にチラッとでも宝生さんを出してあげないと、なんだか途中で挿話した宝生さんが恋人になって同棲する、という話がやっつけで描かれたように感じてしまって・・・なんだか淋しいし可哀想・・・

考えすぎかも知れませんが・・・
あと、ギリギリになって最後の最後になって出た鉄生の師匠、賀集さん。
結局、彼がどんな風にすごい人なのか分からずじまいでしたね。もともと書くつもりは無かったのかも知れませんが・・・。
それにしても、最後のほんの数ページしか出なくて、ラストの1コマでは賀集さん視線で鉄生を見送るシーンは、「もしかしたら賀集さんって架空の人物か、もうこの世にいない人?」と思えなくも無い感じで・・・いや、これも考えすぎだとは思いますが

ま、なんだかんだ言っても最後グダグダじゃなくて一安心って感じですね。
次は藤崎さんの次回作が楽しみです。
作者:尾田栄一郎
発行:集英社(少年ジャンプ)
ゲッコー・モリアとの決着がついて、もう一人七武海が現れて、ブルックの話もあって、そんなゴタゴタが終わったら、さあ次の冒険だ!というてんこ盛りな巻でした

さすが飽きさせませんね。次の巻がもう楽しみでなりません!
そして今巻、久しぶりに聞いた気がする、ルフィの「ゴムだから」。ごもっとも

ゲッコー・モリアはほぼ自爆みたいなもんで、あっさりと言えばあっさりだけども、それまでのオーズの戦いがあったから丁度良いのかな?(なんだその勘定)
七武海が出てきたあたりは、まさかそんな危機的状況になるとは・・・って感じですが、それでゾロやサンジの覚悟の程が見れたのは素晴らしいとしても、ああいう結果になったのは、これもワンピースだから許せるけど・・・って感じですね

しかし、やはりあれだけの苦痛があってあっさりと助かってるあたり、後々「後遺症」みたいな感じで何か問題が起こってくるんじゃないかと、今から戦々恐々としてしまいます。
何も無いことを祈りたいですが。
ブルックの話は泣けますねー。
海賊として冒険を続けるのに、戦闘で何人か犠牲になることはあっても、全滅っていうのは惨い話だと思います。でも、それを覚悟で海賊は海賊をやってるんですねー。
死を目前にして歌を歌おうってところは感嘆いたしました。
ああ、でも・・・ブルックの素顔はあんまり見たくなかった。ごめん

そうそう、最後の方で人魚の女の子が出てきますが、彼女に対してのサンジの態度は普段どおりとして、ココロばーさんが人魚だったってことを知ったルフィの態度が、「へぇ、ルフィでもそう思うんだ」と少々意外な気がしたんだけども同時に納得もしたな、と。
でも、人魚に対して一番いい対応をしたのがゾロでしょう。「初めてみた」って

記憶操作って・・・意外に器用なんですねw
最後はなんだか因縁めいた相手が出てきたってところで終わっているので、これがまた誰だろうなぁって予想するんですが・・・ひとまず次巻の楽しみということで

『おおきく振りかぶって』10巻 ★★★★★
- ジャンル : アニメ・コミック
- スレッドテーマ : おおきく振りかぶって
著者:ひぐちアサ
発行:講談社(アフタヌーン)
まず今更になって気付いたんですけど、この作品は本当に全て高校野球の話であって、ほとんど“高校生活”のことは描かれてないのには驚いたというか、いや、「高校生活が」というよりは野球以外の余分な話がないのかな・・・

三橋くんの過去の話は特別枠としても、10巻で出てきた埼玉選手の過去とか、匂わせるような会話はあるのに詳しくは描かれていないし。
そういうのは極力カットしているという印象ですよね。
一試合がとても細かく描かれていて長いので、更に過去の話とかされてももどかしくなってしまうのでそれは有難いというか正しいというか・・・で、そうなると武蔵野第一の話が描かれたのは何でなんだろう?って感じではありますが・・・(『おおきく振りかぶって』の中で一番面白くないトコでした、あれは。榛名キライだし
)それでも、10巻のカバー外したところに埼玉の5番・大地の子供の頃の話とかあったのは何気に嬉しかったりして・・・こういうオマケみたいなので描いてくれるといーのになぁと思います。
たぶん、本編では描かれていなくても作者の中では、選手やチームの過去とか細かく決めてあるんだろうって、読んでいると伝わってくるんですけど、そういうのを絵(漫画)でなくても文章でもいいから読んでみたいなぁと思ったりします。
それで10巻の感想ですが、モモカンいじわるだよねぇってニヤニヤしちゃうんだけども、公式戦の最中でよくも大胆なことが出来ますナ、と。
また阿部くんも別の場面でモモカンと同類だし、なんかイヤラシイ性格してるよ〜って

味方だと頼もしい限りなんだけどね

今回の主役は・・・って考えるのも違う感じですが、注目されるのは主将・花井くんでしょうか。田島くんが怪我したことで4番になって、プレッシャーかけられて乗り越えられるかどうか、というところでもニヤニヤしてしまうのは、種類は別としても花井くんの内心の葛藤はきっと誰にでもあることで、「それ、わかるよ〜」って思ってニヤニヤしてしまうんだろうなぁ、と。
だけども、そういう風に思ってしまうことは別に悪いことじゃなくて、悪いどころか同じチーム(選手)にあってそういう思いは全然プラスになるのに、花井くんは当初気付いていなくて、それをあの三橋くんは普段通りビビりながらも受け入れていたことに意外な感じがするのだけど、逆に三橋くんの過去を考えるとそういう競えることが実は嬉しかったりするのかなと思ったり。
そういう「競うよ」とか「競っていいんだ」ということを、花井くんが三橋くんと話しているときに気付いて、三橋くんが図らずも花井くんに気付かせたという立場になったのは意外な展開だけど、でもそうやってお互い触発されたり切磋琢磨しあってチームは成長していくんだなぁ

その部分で、今回注目された花井と田島の関係も今後楽しみではありますが、やはり一番楽しみなのは三橋くんと阿部くんでしょう

このバッテリーが今後どう成長していくのか、とても楽しみです

しかし、なんといっても10巻でイチバン面白いシーンは三橋くんの「イッ、ジメッ、られて、ない、よ!!」でしょう(笑)。
「タジマはミハシのニーチャンだな」ということは、初の兄弟喧嘩!?
それにしても、天然(?)同士がこんな絶妙なコンビになるのは、不思議なようなしっくりくるような・・・やっぱり不思議です。
長文なので、気になるタイトルから読んでいただくのも有りかと。全部スルーでももちろん有りです

『地獄のオシメさま〜ぢごぷり』 木尾士目
新連載ということで、木尾さんは名前は知ってるんだけども作品は読んだことないので、ちょっとどんなもんだろう?と思いながら読ませてもらいました。
感想はなんとも言えないなぁ

子育てがテーマのようで、それはそれでアフタヌーン的には珍しいような気がしないでもなくて(私的にだけど)、だから最初の数ページは期待したりもしたんだけど、読み進めていってもコレというものがなくて残念だったな、という感じです。
一番、印象に残ったのは赤ちゃんが徹底的にリアルなところなんだけども、他のキャラとの違いが歴然としていて、そこは多少なりとももう少しデフォルメしておかなきゃいけないんじゃないかなとか思ったり思わなかったり。あまりに違い過ぎるので浮いてるよ

ただ、まだ始まったばかりなので決めつけることはしないでおこうと思います。
『おおきく振りかぶって』 ひぐちアサ
モモカンがみんなをどうやって成長させて行こうとしているのか、未来に向かって何をさせるべきなのか、そういうことをずっと先まで順序立てて考えているんだろうな、というのが分かった回でした。
今までは随分優しかったみたいだなぁって

それから、花井くんは主将だからクローズアップされてるのかなと思うんだけど、考え方というか思考回路というか、そういうのが一番身近に感じるから、何だか自分のことのようにドキドキしてしまうし、そこから1年後2年後どう変わって行くだろうかって楽しみなところでもあるなぁと思います。
特に最後の監督の言葉だけども、花井くんと同じくゾクッとしてしまう感じですね。“そうなる時”を見るのが今から楽しみです。
そして三橋くん・・・先月では三橋くんの“本当の笑顔”が見れて、これで三橋くんも一歩前進だ!と思ったのだけど、今回では「目標設定」での様子を見てたら、まだまだなんだなぁって思いました。それでも、一歩前進には変わりないとは思うのだけど。こちらも、今後どんな風に成長していくのか(ただ、想像がつかないのだけど
まさかずっとあのままなんてことはあるまい)楽しみではあります。『プ〜ねこ』 北道正幸
今回はレジ猫さんが主役でした。
レジ猫さんはレジなのにお金にルーズなところは問題かなと思うのだけど、資金というかヘソクリがあるらしいのでその辺はプラマイゼロってことで、商売繁盛、強盗対策にも全国のコンビニにレジ猫さんを置くことを強く推奨します

『珈琲時間』 豊田徹也
作者の名前は知っていて、アフタヌーン2008.1月号にも作品を載せてて、読んでてもおかしくないのに記憶がないのだけど
正直に言ってしまえばこの『珈琲時間』も飛ばし読みしようかな、なんて思ったぐらいで始まりが淡々としているような、それでいて唐突のような印象なんだけど、読んでいるうちに「なんなんだコイツは」って思うところから引き込まれて、最後には終わりから数ページを2度くらい読み返しながら「次回はどうなるんだ」と気になってしまった・・・そんな感じ。『臨死!!江古田ちゃん』 瀧波ユカリ
近頃では楽しむより専ら密やかな目標にしたい江古田ちゃんですが、会社勤めのみなさまには是非、江古田ちゃんをお手本に「計画的詐病」をオススメしたい。より多くの仲間を巻き込んでネ。
でも、意外なところで上司がこの江古田ちゃんを読んでいたとしたらアウトかも知れない、ということは予測しておくべきところかな。
『からん』 木村紺
先月から連載スタートの作品ですが、キャラクターに個性とか特徴があって面白いのだけど、まだ少しとらえどころのない漫画だなと。
今月の2話目、最後の数ページを読んで初めて先が気になった感じでした。
学校の雰囲気や個性のある生徒や教師がいて、そこに2話目で「柔道」というものが入ってきて、ここからどんな風に話が広がっていくのか、楽しみなところだと思います。
『ヴィンランド・サガ』 幸村誠
先月あたりまでは、意外な展開にも思えるのだけど実はどこかで期待していたものでもあって、今月はどうなるのかと思ったのだけども展開があるのは次号ということで待ちどおしい限りです。
だけども、実はヴィンランド・サガは真ん中をすっぽり抜かして読んでしまってるので、何気に現状がイマイチ分かってないんです、自分が。
未だに私の中で主役はトルフィンなんだけど、考え直したほうが良いのだろうか・・・
『ヴァムピール』 樹なつみ
問題行動を起こす女性の生い立ちが分かったわけだけども、最後にはまだ一捻りありそうな展開に次号が楽しみです。
しかし、こんな女性がいたら怖い(居そうだけど
)。幼い頃から刷り込まれた思い込みって危険なんだなと・・・
『ハックス!』 今井哲也
新連載ですね。高校へ入学して部活説明会にアニ研のアニメ見て感動したからアニ研入りたい、というところから話は始まるのだけど、そこまでだとまぁよくある話で、でももしかしたら過去にアニ研でアニメを制作した人が今はプロでやってるのかも知れないって話がいつの間にやら湧き上がってて、気がついたら生徒会長やらアニ研の部員やら混ざって喧々諤々やってた、という展開がスムーズと言えるかいきなりに感じるかは人それぞれなのかな、と思った作品でした。
わざとだと思うんだけど、会話をなるべく説明的にしてないっていうか、その場の会話のテンポなり進み方なりを忠実に再現しようとしているような感じで、そこに主人公の女の子が天然なのも手伝ってか唐突にストンと間が抜ける感じで時々「?」となることが無いでもない、と。
いや、面白いんですけどね。
『謎の彼女X』 植芝理一
えーと、彼女の卜部さんが前髪を上げて隠れてた顔を出してみた途端に男子にモテちゃったりなんていうのが、いかにもな感じでそれはもうどうなんだろって感じなのに、そこから卜部さんに似てるアイドルが居て――という展開から「ん?」となって最後の卜部さんの言葉には『謎の彼女X』らしさがあって良かったんじゃないかと思いました。
『オクターヴ』 秋山はる
主人公の女の子は元アイドルグループの一人で、今は芸能界もやめて東京で働いていて、グループの一人は今も芸能界で活躍している。主人公は偶然、かつてミュージシャンとして活動していた女性と出会い惹かれる。そして“関係”を持つ。
――と今月までのを読んで思うことは、自分がそういう感情が持てないからか、主人公の女の子の気持ちが理解できないなぁということと、かつてアイドルだったこととか一緒に活動していた子たちのこととか、今も芸能界にいる子のこととか、というのと、主人公が元ミュージシャンの女性と関わりを持つことと、どう絡んでいくのか絡んでいるのか?ということに、1話目から予測不能なところはあったんだけどもそれがそろそろストレスになりだしたぞ、と。
どこへ持って行きたいのかイマイチつかめません・・・
とりあえず以上。



