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『少年陰陽師 窮奇編』 ★★★★
- ジャンル : アニメ・コミック
- スレッドテーマ : 日記とアニメ・マンガ関連ごちゃまぜ
『少年陰陽師 窮奇編』全6巻、全12話。
時は平安。
かの有名な安倍晴明の孫、昌浩が陰陽師として成長し、相棒である物の怪「もっくん」と共に、都を襲う魑魅魍魎を退治していく。
――と、かなり簡略するとこんな感じ。
夢枕獏さんの『陰陽師』ファンとしては、『少年陰陽師』の中のあの晴明はちょっといただけませんが、主役は孫の昌浩なのでそこは特にこだわるところじゃないのかな・・・。
しかし、初っ端から大髑髏が出てきて、暴れ、屋敷を壊しているのを見て、何故だか『地獄先生ぬ〜べ〜』を思い出してしまった(笑)。
夢枕獏さんの『陰陽師』が頭にあるからか、「そんな派手な・・・」とか思ってしまう・・・
ただ、作品としては楽しめました。
主人公の昌浩は性格の真っ直ぐな“良い子”なんだけど、そこに嫌味はないし、相棒との関係も(ギリギリ)いい感じかな

2人の会話は時々面白いし。
1話目のオープニングを見たとき、ボーイズラブか!? と思えるような表現があって、ちょっと焦りましたけど(笑)。
その辺り、ギリギリなとこだなと思うんですが、主人公はとある同い年くらいの姫を好きになるんですね。しかも両想いみたいで。そんなお互いを想う場面は、見ててとても清々しくて良かったです

あとは、呪を唱えて妖怪(?)を退治したりするところは格好良かったです。
何気にそういうのが自分は好きだったんだな、と再認識しました。
ま、やっぱ夢枕さんの“晴明”の方が格好いいんだけど(笑)。
そういえば、このアニメの原作は小説で、ちょっと読んでみたくなったので1巻だけ買ったんです。
まだ数ページしか読んでないので、読んだら感想をまた書きたいと思います。
本の『新耳袋』の良さは、体験者が自分の身に起こったことを語り、それをそのまま淡々と書き綴られているところだと思います。
だから、体験の怖さ、不思議さはあるけども、「こんな終わり方では・・・」と納得がいかない、なんてことはないんです。
そういう所を、実写化しても保ってもらいたかったと思います。
以前にも『白いひも編』を見たことがあるけど、「それでは“怖い話”じゃなくなる」と思うことがありました。
原作を読んでいるので、監督が演出?した部分とかはよく分かります。
そして、監督として演出したいんだろうというのも分かります。
(実際、監督がストーリーを変えてるのかは分からないけど
)だけども、『新耳袋』の何が怖いのかと言えば、「本当にあった」ように感じられるところにある、と私は思います。
なので、そう思えないものが幾つかあったのは本当に残念でした。
そして、『近づく編』でもそれはありました。加えて、「お笑いに持っていきたいのか!?」と思うものも幾つかありました。
『新耳袋』ファンの私としてはちょっと許せなかったです。
≪ネタバレ≫
まず「現場調書」ですが、幽霊がうしろから警察の顔の端をグッと掴んでて、そのせいで警察の顔がすごい変になってるんです。
警察はそのまましゃべってるんですが、そこ怖がるとこじゃなくて笑うとこ?って思いました。
そして「頼んだで」は、おばあさんの死を悲しむ息子(?)が、ちょっと変すぎでした。
途中、ディズニーランドの?歌を手振り付きで歌うんですが、普通に笑ってしまいました。
それから「手形」では、次々と手形の増えていく窓に最後ひびが入って終わるんですが、それでは体験者の死が連想されて白けました。
体験者はどうも借金してるみたいで、とっさに自殺しようとしてたので尚更です。
上記以外はそこそこ怖かったかなと思います。
もしかしたら「本当にあった怖い話」を本当にあったように作るのは、とても難しいことなのかも知れませんね。
それでも、『新耳袋』の良い部分をもっと活かした作品というのを見てみたいです。
これは『ファイナル・デスティネーション』シリーズの3作目にあたります。
1作目、2作目に劣ることもなく、迫る死の恐怖は健在です。
『卒業イベントで遊園地へやってきた生徒たち。主人公は友人、恋人と遊園地を回るが、ジェットコースターに乗った直後、このジェットコースターが故障で事故を起こすのを“見た”。
寸前でジェットコースターから降ろしてもらうが、その騒ぎで他数人がジェットコースターから降りることになった。
主人公が“見た”通りジェットコースターは脱線し、乗っていた全員が死んだ。
死を免れた主人公と数名の生徒は、だが次々に不可解な死を遂げる・・・』
ここまでは1、2作目と変わらずなんですが、この『ファイナル・デッドコースター』では、助かった数人の後の「死に方」のヒントが、主人公が遊園地で撮った写真に現れます。
ヒントを解く過程で、分からなかったり、死ぬ直前で分かったりと、そういったところでもすごくハラハラさせられます。
「不可解な死に方」と書きましたけど、すべては偶然が重なった事故という感じなんですよね。
ただ、偶然と言っても見えない者の悪意というのは感じますけど。
『ファイナル・デスティネーション』シリーズでの怖さと言えば、死が迫る恐怖というのもそうですが、死に方の“エグさ”もありますよね。
今回もどの死に方もエグくて、ジェットコースターに乗れないというのはもちろんですが、他にも「これ、するの怖くなった」と見終わったあとに思ったものも幾つかありますよ(汗)。
ラストもとても良かったです。
「ここで終わりかな」と思ったら違ってて、ハッとさせられました。
最後の最後まで恐怖が続き、これ以上ないってくらいのホラー作品に仕上がっています。
一点、思ったことは結局救いはないんだな、ということですね。
写真が死に方のヒントになっていて、逃れる方法が最終的にはあるのかな?と思っていたんですが・・・。
いや、ホラー作品としては完璧ですけどね。
(10/16)
予告を見て「面白そう(怖そう)だ」と思って見てみたんですが、途中の展開はそこそこ怖かったものの、最後の方で意外な展開になってしまい、ちょっと納得が出来ないというか・・・期待はずれだったかなと思いました。
ただ、「そこそこ怖かった」と言っても、幽霊の存在を感じてゾクゾクするような怖さはそんなに無く、この先どうなっていくんだろう、っていうハラハラ感があった、という感じです。
『幼い頃、友だちと「親指さがし」というゲームを始めるが、1人の少女が行方不明になってしまう。8年後、同窓会で出会った残りのメンバーに、少女を諦めきれない武が「親指さがしをもう一度してほしい」と頼む。その日から武の身に不思議なことが起こり、そして犠牲者が・・・。』
親指さがしにはもうひとつ別の話があり、それを知った残りのメンバーはその謎を解明しようとします。
その謎を解く過程や、犠牲者の出るあたりは、結構ドキドキして先がどうなるのかと気になりました。
≪ネタバレ≫
ただ、途中とある村へ行くんですが、そこで村長みたいな人が「心の闇に負けてはいけない」というようなことを、何回かくり返し言うんです。
ラストが分からない場面でその言葉を聞くと、なんだかとても違和感を覚えます。
それから、ラストを見ると「あれはじゃあ、どういう意味だったんだ?」ということが次々浮かんできます。
「親指さがし」のゲームで本当に彼らは見知らぬ部屋に行ったのか、とか、武が犯人なんだったら途中階段で武が感じた手とかは何だったんだ?とか、武の肩が痛んだのはなんだったんだ?とか・・・。
結局、武の精神が病んでいて、それにみんなが振り回されたってことなのかな?と。
ところで、どうやら原作とはストーリーが違うみたいですね。
原作者の山田悠介さんの作品では、『@ベイビーメール』を読んだことがあります。
やはり、ラストで期待はずれに終わった作品でした。
今回、『親指さがし』の映画を見て、原作が少し気になりましたが、山田さんの作品と知ってちょっと迷ってます。
予告を見てから観たんですが、それが良くなかったのかも知れません。
『息子を亡くした女性が、海の近くの人里離れた家を借りて住む。そこで孤島にある灯台の番をする男性と出会う。
だけど、その男性は数年前にすでに死んでいたという事実を知る。
彼は一体何者なのか?そして、家を移り住んでから起こる怪奇現象は、一体彼女に何を訴えているのか?』
宣伝風に言うとこんな感じです。
予告に「灯台守は死んでる」という台詞があり、その灯台守と話をする主人公の女性――というシーンがありました。
そこだけ見ると「なるほど、彼女にだけ見えてて・・・とか、そういう話かな?」と先入観が入ってしまって、見てても全然怖くなかったです。
とあるサイトには「本格ゴースト・サスペンス・スリラー」とありました。
サスペンス・スリラーはともかく、ゴーストはちょっと微妙ですけどね。
ゴーストが出てくるのも、結局はほんのちょっとだったので・・・。
≪ネタバレ≫
主人公の女性が会ってた灯台守は偽物で、ある人物と共謀して彼女を騙していたという話でしたが、最後には何故か彼女を助けた、という結果になりました。
その彼女を助けた理由ですが、会ううちに本当に好きになったとか、あるいは本物の灯台守の霊がとり憑いたとか、そこをもう少しはっきりして欲しかったかな、と。
もし、彼が彼女を好きになってしまったとしても、それで最後に自殺するという結果には結びつきにくいかなと思います。そんな人には見えませんでしたから(汗)
それから、息子の霊が冷蔵庫の扉についてた、アルファベットのマグネットで「参上」と書きますが、そういう意思表示が出来るなら、もっと他にもそういう現象があっていいんじゃないかな?と思いました。
それだけっていうのはちょっと淋しかったですね。
特にこの作品は思い込みや先入観があって見てしまったので、非常に残念でした。
予告の仕方(?)もどうかと思うんですけどね

『ファンタスティック4 超能力ユニット』★★★★
- ジャンル : 映画
- スレッドテーマ : ファンタスティック・フォー 銀河の危機
『シルバーサーファー』(2作目)を観たあとに観ました、これ(汗)。
確実に2作目よりは面白かったですね。
(当然かもですが)ストーリーがしっかりとあって、気持ちが入り込めました。
何故彼らが特殊能力(?)を持つようになったのか、彼らはそれをどう受け止めていったのか・・・。
そういうのが、観てて素直に納得することが出来ました。
主人公のリードという男性と、スーという女性の間にある複雑な(?)関係というのも楽しめたかな。
それから、それぞれのキャラクターに個性があっていいですね。
リードは少し気弱でお人好しで科学バカな人。
スーはちょっと気の強い女性で、でも目立つことは苦手なおしとやか(?)な女性。
チーム3人目のジョニーはお調子者で口が少し悪く目立ちたがり屋。
4人目のベンは真面目で心根は優しく、たぶん4人の中で誰よりも正義感にあつい人かな。
言葉にすると在り来たりかなって感じですが、『ファンタスティック・フォー』という映画としてみると、それぞれが、それぞれの場面で活き活きと活躍していて、観ていて楽しかったです。
一番印象に残っているのは、何と言ってもベンですね。
彼だけ岩男のような姿になって、元に戻れなくなってしまいました。
≪ネタバレ≫
本当は後に作ったリードの装置で、元には戻れたんですけど・・・。
彼には妻がいたんですが、姿の変わった彼を見て妻は当然驚いて、そして彼の元を去って行きます。
その様子は本当に悲しかったです。
妻である彼女の気持ちも分からなくはないですが、去っていく彼女を見送るベン・・・彼女が置いていった指輪を取ろうとするベン・・・。だけど、ゴツゴツした指ではなかなか指輪は取れず、ベンはもどかしそうに、でも必死に取ろうとする――。
彼のそんな姿は本当に痛々しいです。
それに、周りの人たちも彼の姿を見ただけで怯えます。警察は銃を構えます。
そんな様子が本当に可哀想でなりませんでした。
それでも、最後はそんな自分を受け入れることができて、本当に良かったなと思いました。
んー、2作目がやっぱりあっさりし過ぎてたかなぁと思うので、その点では今更ながらにちょっと残念です。
シリーズにしてじっくり見たい気がしますね。
調べてみたら、アニメにはなってるみたいですね。古そうですが・・・。
ちょっと観てみたい気もします。
どうしても、邦画は苦手という意識が昔からあったんですが、最近では何でも見ようと思ってて・・・。
先日、レンタル店に行って何か一枚邦画を借りようって思ったとき、ふとこの『バックダンサーズ!』が目に付いて、結構衝動的(?)に借りました。
タイトルとジャケットを見て買ったって感じです。
邦画っていうと、恋愛ものか泣ける感動ものか、暗いものかシリアスなものか・・・あるいは、マイナー受けしそうなものとか(笑)、そんな印象なんだけど、これはシンプルそうだなって思って。
感想はといえば、思ったとおり“バックダンサーズ”というグループ(?)が最後には夢を叶える――というシンプルストーリーで素直に楽しめました。
ただ、何もないところからのスタートというよりは、ダンサーとして芸能界に入ってからの、苦悩や葛藤を経て夢を掴む、という感じで色んな意味で意外な部分はありましたね。
最初はダンスが好きな2人の親友(ミウ、よしか)が、1人の同年代の子(樹里)に誘われて、とある使われてない駐車場で踊っていた。
しばらくして、樹里がヴォーカリストとしてデビューし、ミウとよしかもバックダンサーとして、新たに仲間2人(ともえ、愛子)を加えてデビューする。
ところが、樹里が突然引退。残されたバックダンサーズ4人は行き場もなく、新たについたマネージャーは頼りなさそうな新米。
新たに結成された後輩ユニットが売れはじめ、ますますバックダンサーズのクビは危うくなる――。
そこから、マネージャーや彼ら、彼女らの周りの応援を得て、バックダンサーズが最後に大きな夢を掴む――と、そんな感じでしょうか。
途中にミウの恋があったり、よしかやともえの家庭の事情が垣間見えたり、愛子のダンスに対する思いの変化があったり・・・で、ストーリー的によく出来てると。
≪ネタバレ≫
ただ、ともえと愛子はともかく、ミウの恋やよしかの父親とか、結局どうなったのか見せないというのはどうなの?と思います(^-^;)
ミウは両想いっぽいけど、成就してるのかよく分からないし、よしかはよしかで父親って気付いてるのか気付いていないのか分からないし・・・。
それから、最終的に彼女たちが夢を叶えたのは、マネージャーがあちこちにかけあったからなんですよね。
協力した周りの人たちは、確かに彼女たちの実力を認めていて、彼女たちに協力したいから協力した、というのは分かります。
ですが、そうするとどうしても最後の盛り上がりが欠けるような気がします。
実際は彼女たちの実力だけではなく、周りの人の働きがあったから夢が叶ったって感じだから。
そうなら、最初からその働きかけた人たちに、もっとスポットをあてるべきだったのでは?と。
一点、前半部分でミウたちの話から、唐突に新米マネージャーとスチールクレイジーの話になった時、本当に突然だったので初めは訳が分かりませんでした。
その切替はちょっと気になりました・・・。
他はどれも良かったです。
ダンスも格好よかったし、陣内さんも格好よかった。
途中、陣内さんの歌でバックダンサーズが踊るシーンがあったんですが、あれをもっと観たかったです!
なんか、あのシーンは本当に良かった・・・。もっと観たかった・・・。
それから、これはジャンルとしてドラマになるんだと思うんですが、コメディか?ってくらい笑える場面がありましたよ。本当、楽しかったです。
やっぱり邦画もナメちゃいけないなって思いました。
公式HP http://www.ma-movie.jp/
観てる途中でも、観終わったあとでも、残念だなと思ったのはマリー・アントワネットが実際はどんな人物だったか、あの時代にどんなことが起こったのか、全然知らなかったということです。
歴史の中で実際に起こったことや、歴史上の人物を描く映画などを観たとき、必ず思ってしまうことではあるんですけどね

さて、この作品は予告も前知識もなにもなく観たのですが、冒頭からハッとさせられたのは、アップテンポな音楽です。
公式HP曰く「新世代監督たちの共通点は音楽、とりわけポップ・ミュージックの使い方に非常に意識的」らしく、『マリー・アントワネット』の監督、ソフィア・コッポラはその“音楽の使い方”が「もっとも示唆的に遂行」されているのだそうです。
音楽の知識やセンスがほとんど皆無な私から言わせてもらえば、「ハッとさせられたけれども、どういう意味があったのかな?」と思うくらいでした

冒頭に流れる音楽が、途中アントワネットが享楽に溺れるシーンで使われたりして、「ここに繋がってくるんだな」とは思いましたけども。
その時代や荘厳な風景の中で、それはあまりにも異質で私には受け入れがたく思いました

更に言えば公式HPの解説で、使用されたアーティストのビジュアル的なことにも言及しているようですが、そこに「示唆的」という意味を持って来てしまうの?と思いました。
歌がある場合、歌詞は分からないので(外国語だから
)、それを含めた意見や感想などは言えなくて、これ以上あまり下手なことは言えませんが・・・。では次に音楽を除いた感想を・・・。
全体的に時間の流れがゆったりとしているように感じました。
セリフの無いシーン、情景などの描写、そういったものが多かったです。
あるいは、事態が展開する場面や人々が口論し葛藤する場面ではなく、城の中でアントワネットが送る生活の様子を忠実に描いている――という感じでしょうか。
“忠実”というのは、史実や文献に忠実という意味ではなくて、「こういう生活風景があったのだろう」という想像や推測に忠実、という意味です。
その為、とても長く感じたりはしたのですが、その分「この場面で彼女はどう思ったのだろうか」とか、そういった考えが次々に浮かんでくるんですね。
あえて、「悲しい」とか「悔しい」とか、アントワネットが感じてるだろう思いを、極力、言葉(セリフ)では表現させていないし、表情や行動などでもあまり表現してなかったように思いました。
(あるいは、アントワネットはとても上品な人で、あの様子が最大限に彼女の負の感情を表しているのかも知れませんが)
逆に(というか意図して)その「悔しい」とかの感情を、享楽的な生活を送ることで解消しているのだろう、と推測させられます。
ただ、一度だけ泣き崩れるシーンがあり、唯一感情を露にしているシーンなのではないかと思います。
そのシーンを見ると、余程悲しかった(あるいは悔しかった)のだろうという印象は受けますが、逆に全体的に見て一番浮いているのではないかとも感じました。
いつも(映画の中で)親しい者と一緒に過ごしている彼女が、一人部屋に篭って戸を閉め切る――それだけでも充分だったんじゃないかなと思うので、ここは泣く姿を見せないというのも有りなのでは、と・・・。
さて、勧善懲悪もの、はっきりした作品が好きな私視点で見れば評価は低めですが、芸術作品としてみればとても素晴らしいものなのだろうと思います。
勧善懲悪や娯楽作品に慣れてしまった私は、途中で「長いなぁ」とだれてしまったわけですが、「芸術」というのはそもそもこういうものなのかも知れないと思いました。
もちろん、娯楽作品を否定するつもりはなくて。
(※「娯楽作品」という意味はちょっと履き違え気味だと思いますが、今はあえてこのまま行きます;)
今読んでる保坂和志の『小説の誕生』に、「明確な答えを求める読者が多い」というようなことが書いてあって、まさしくこれは自分のことだと(笑)。
その部分を読んだあとに、この『マリー・アントワネット』を見て、「なるほど、そういうことか」と納得しました。
何も語られない部分、ただ流れる情景を描写したシーン、何げない生活の一場面――そういったものから、様々な想像や考えが膨らんでいく。そうさせるものが芸術なのだ、ということだと思います。
そういった意味で、『マリー・アントワネット』はやはりすごい映画だと私は思いました。

まず主人公アンドレア役のアン・ハサウェイが可愛いッス

映画の初めの方は、“おしゃれに興味のない女性”を演じていたので、メイクは軽く適当に髪はボサボサで、服は地味でちょっとぼったり感あって・・・って感じなんですが――それでも可愛いッ(笑)。
次に「悪魔」と呼ばれる編集長ミランダ役のメリル・ストリープ。
この人の作品はたぶん『永遠に美しく』くらいしか私は見てなくて、その時の役柄と全く違うので驚きました。
抑揚なく、すごく静かなしゃべり方なのに、とても威圧感のようなものを感じて、こっちまで緊張しましたよ(笑)。
さすがだなと思いました。
内容はお洒落に興味の無いアンドレアが、自分の夢に近づくために一流のファッション誌の編集長ミランダのアシスタントという仕事に就く。
ミランダの鬼のような要求や慣れない職場に戸惑うも、次第に仕事をこなしていくようになり、またお洒落な服なども着こなすようになる。
ただ、それには家族や友人、恋人との時間を犠牲にしていて――。
という感じ。
アンドレアはもともと頭がいいので、仕事を覚えて一人前にこなすようになる、というところには無理がなくて良かったと思います。
だから、最後はミランダに(たぶん)今までのどのアシスタントよりも認められたというのにも納得でした。
最後の結末は――というか、結末に向けての最後の方の流れはちょっと意外で、その流れの上での2人の関係も私にとっては意外でした。
それ程、2人の関係はこの数ヶ月で密接になったんだな・・・と。
≪ネタバレ≫
普通だったらちょっと考えられないですよね。
仕事中に突然いなくなって、きっとそのまま辞めてしまったんだと思いますが、それでも「期待を裏切られた」と言いながらも、ミランダはアンドレアをやっぱり認めていて。
怒ってはいるのかも知れませんが、それよりも信頼している相手に裏切られて悲しい、という感情のほうがより強かったのかも。
そんなこと、感じるような人には見えませんけど(汗)。
最後にアンドレアが道路を挟んでミランダと偶然会い、軽く会釈して手を上げて挨拶する、というシーンも意外でした。
あんな辞め方をしたのに(^-^;)
でも、ミランダもミランダで、その時には無視するんだけど、車に乗り込んだあとで車窓越しに彼女を見て、そして微笑むんですよね。
本当は会うはずのない別世界の2人が、偶然に出会い数ヶ月のあいだ一緒に仕事をして、終わってみるとまるで幻か、あるいは遠い昔のことのようだったけど、でも、自分たちにとっては何だかかけがえの無い時間だった気がする――と思ったんじゃないかと、ミランダの微笑みを見て思いました。
ひとつ、とても気になるのは、もしアンドレアがファッション誌のジャーナリストを目指していたら、どうなっていたのかな・・・と。
それでもやはり、ラストは変わらないかな?
≪ネタバレ≫→あと、愛想つかされた友だちとは元通りになったんだろうか(汗)。
単純に、仕事に生きがいを持ち頑張る女性が、最終的には仕事を取るのか家族や友人、恋人を取るのか――という話になると(というか、そういう風に見てしまうと)面白さ半減ですが、最後にアンドレアとミランダが仕事に対する姿勢の話をし、そういう単純なものではないんだな、という感じはしました。
そもそも、2人の間で「家族を犠牲にしろ」とかそういった話はしませんし、全体を通してもそういう話は最後の方に1、2度出たくらいですからね。
そういう、「仕事か家族か」という話じゃなくて、「仕事に対する姿勢や考え方」という部分に話を持って行っているところが、良かったんではないかなと思います。
見終わってみると、「家族や友人、恋人は犠牲にしないけど、仕事も頑張るのは当然。両方とも頑張るよ」という考えが、女性の間で主流になってきてるんだな、と感じました。
[映]『ファンタスティックフォー 銀河の危機』★★★
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どうなるかな?とは思ったんですが、全然分からなかったということは無かったですね。評価としては星3個(5個中)といった感じで、普通に面白かったと思います。
主役の4人それぞれに魅力があって、嫌味なところがないのがいいです。
逆に軍の人間や、前作でも敵として(かな?)現れたらしい男性の方が、ちょっと嫌味がありすぎって感じですね。
ストーリー的には、無駄なところもほとんどなく、分かり難いところもなく、見やすい内容だったと思います。
謎の銀色の男や、銀河の危機や、そういったことに対処し立ち向かっていきつつも、それぞれの悩みや思いが交錯していく――その過程は良かったです。
――“過程”は(^-^;)
最後はやっぱり、ちょっとあっさりし過ぎてたかなぁと・・・。
「銀河の危機」という緊迫した雰囲気もあまり無かったですし。
タイトルも英題は「銀河の危機」ではなく「RISE OF THE SILVER SURFER」というらしく、そっちの方がいいんではないかな?と。
シルバーサーファー・・・つまり謎の銀色の男ですが、予告では「敵なのかな?」という感じですが、実際はそうじゃなかったみたいで。
びっくりしましたが、なにやら面白い展開だなと思いましたよ。最後、本当の敵を倒したのもその銀の彼ですからね。
そういった意味でもサブタイは「シルバーサーファー」で良かったのでは?(笑)
ところで、なんだか中国?や日本とかが、洋画にしては結構出てきたんですけど・・・それはどうだろうって思ってしまいましたよ

日本のあの光景は有り得ないんじゃないかなぁ・・・。
オススメ度的にも星3個ですが、「何となくヒーローものを見たい」という気分の時に見ると、ハズレなくて良いかも知れないですね

『トランスフォーマー』(実写映画)関連で――という訳ではないですが、以前に『ビーストウォーズ』の1作目を見まして、その続きを是非見たいなと思っていたんですよ。
しかし、早とちりをしてしまいました

『リターンズ』は3作目だったんです・・・

なので、ちょっと分からない部分がありました。
それでも、やっぱり面白かったですね

ストーリーが――ではなくて、声優さんたちのアドリブが(笑)。
どうやら『リターンズ』は内容が暗く、そしてキャラクターのデザインも受け入れにくく、お話的にはどうなんだろう?って感じですが、1巻を見終わったあとに、もうこれは声優さんたちのアドリブを楽しむ作品なんだと、きっぱり気持ちを切り替えて見ようと思いました。
というのも、1巻ごとに収録されている声優さんたちのフリートーク(?)を聞いて、「そういうものなんだ」と認識しました。
“いかにして面白いことを言うか”
もうその一語に尽きる、といった感でしたよ。
ただ、こういう声優さんたちのアドリブっていうのは、普通のアニメではそうそう出来ないようですね。
海外のアニメの輸入であるために、完璧に出来上がっているものに吹替えするからアドリブが出来るのだとか・・・。
そこが何だか残念だなと思いますね。
もっとこういう声優さんの楽しい現場が伝わってくるような、そういうアニメを見たいなと思います。
――声優さんは大変かも知れないですけどね(笑)。
今回は流し見してしまったので、また後日の日記に1巻ずつ感想書こうかなと思います。
あずまきよひこ先生のHPに、9月27日発売って書いてたので、27日に書店を2店舗回りました。
まぁ、無かったんですけども・・・田舎ですから

でも、次の日行ったらあったんで即買いましたよ!
今回の巻もすべて面白かったですね!
特に意外に面白かったのは「やんだ」とよつばの絡みでした。
やんだが初登場の回は、私もよつば目線になっちゃって、「なんかムカつく奴」とか思っちゃってたんですが、今回は2人漫才やってるみたいで面白かったです

よつばがボケで、やんだがツッコミで。
そして、ちょっぴり胸にジンと来たのは、よつばが一人でコンビニにおつかいに行って帰って来たときに、とーちゃんが家の窓からよつばの帰って来るのを待ってたところです。
とーちゃんって、なんかいつもパンツ姿のところから見てズボラな性格っぽいのに、マメにご飯つくったりよつばの世話したり、今回のように離れたところから見守ってる姿が、意外なんだけどもでも心温まる感じでいいなぁと思います。
それにしても、つくづくあずまきよひこ先生は天才だなと思います。
ただ何でもないような日常的な生活を、こんなに素敵に面白く描けるんですから、やっぱりこれは才能ですよねぇ

よつばも知らなかったことを少しずつ知って行って、少しずつ成長して行ってますね。
やっと牛乳がどうやって出来るか知って、正直に言って私ホッとしましたよ(笑)。
これから、またどんなことを知って成長していくのか、楽しみでもありますが――そのまま変わらずにいて欲しいとも思います。
とりあえず、次の巻が楽しみで仕方ありません





