『X-ファイル:真実を求めて』 ★★★
監督:クリス・カーター、フランク・スポニッツ
出演:デビッド・ドゥカブニー、ジリアン・アンダーソン
元は海外ドラマですが、この映画単体でも楽しめるように制作されたということで、特に予習することなく観に行きました。
ドラマは最初の方をリアルタイムで観ていて、すごいファンでDVDも全巻持ってますが、実は全部観てなかったんですけど

そういうことなんでドラマの最後の方の内容はほとんど記憶にないまま観に行ったんです。
これはやはりちょっと後悔しましたが・・・
『X-ファイル』とは主人公のモルダーとスカリーがFBIで、超常的な事件を解決していく・・・というような話だったと思いますが、ドラマでも最後の方でFBIを確か辞めてたんですっけ。
そんなワケで、映画で突然モルダーとスカリーがFBIに復帰するわけでもなく、ただ不可解な事件が発生して手詰まりになったFBIが、モルダーにスカリーを通して協力を依頼する――という話でした。
なのでモルダーが過去のファイルを漁って独特な見解を展開したり、スカリーが遺体を解剖して死因の謎を究明したりということは当然なかったです。
それがとても淋しかったですね

ドラマの頃からもそうでしたが、この映画ではとても宗教的な話が濃いと思います。
神父も出てきますし、スカリーが医師として働く病院?もキリスト系の?病院でしたし。
キリスト教の人や、あるいは神を信じている人には、考えさせられる台詞が多いんじゃないかと思いました。
最後のモルダーとスカリーの会話は、あまり直接的な話ではなかったと思いますが、とても深いところの会話をしているんだなと感じました。
そういえば、最後の方にチラッとだけスキナーが出てきましたね。
まだFBIで副長官やってるみたいですが・・・っていうか見た目も変わってないっ

襲われて凍えるモルダーをスキナーが抱きしめて温めるシーンには、最後でなんかちょっと救われたかなって気がしました。
それから、エンディングのスタッフロールの最後で、水着姿のモルダーとスカリーがボートで海を漂ってるのは、X-ファイルらしいというよりはモルダーらしいという感じでよかったです
