『新フォーチュン・クエスト』 16巻 ★★★★
著者:深沢美潮
出版:アスキー・メディアワークス(電撃文庫)
上下巻なんだなぁ…
すごい気になるところで終わってて、これをあと半年くらいは
きっと待たなきゃいけないんだろうと思うともどかしいです。
待ちきれません!
実は購入即日に読みましたが、
その後また『フォーチュン・クエスト』1巻から読みなおしたんです。
そうしたら、記憶違いでなかったら「聖騎士の塔」の話って
2巻からあったんですよね。
そんな前からあった話なんだなぁと思うと、
なんだか感慨深いものがあります。
いや、作中の時間はそれほど経ってはないんだけど……
今回は聖騎士の塔の話ということでクレイがメインのようで。
読み返しても1巻~3巻まで、パーティのリーダーだと言うのに
冒険から弾かれて、婚約者の病気を治すための冒険でも、
悪者と勘違いされて牢屋に入れられて――とホントに不幸ばかり。
今巻も、でも気の毒だなぁと思ったのは、
あの「聖騎士の塔」が観光名所扱いになっちゃってるってこと。
ヒュー・オーシの差し金だったようだけど、神聖なもののはずが
あんな風になっちゃって、クレイが可哀想だなと思ってしまいました。
ところが、そのヒュー・オーシがクレイにすり寄って来て、
聖騎士の塔チャレンジに協力するとか……
一体どういうことなんだろう!?
気になりすぎます!
そんでもって、聖騎士の塔にチャレンジするかどうかという結論も
まだ出てなくて、あとがきで深沢先生が「挑戦です!!」と
言い切っちゃってるのが気になりますが、
う~ん、本当に挑戦するんだろうか??
挑戦して欲しくないような気もするし、トラップが言うように
クレイだったら1回でパスするだろうとも思えるけど、
万一パスしたら聖騎士になるってことで、そうなったら
パーティ組んだままでいられるんだろうかと……
……いや、書いてて「それも有り得るな」と思っちゃった

ところで、聖騎士の塔へ行く道すがら、アンジェリカ王女のところで
あの行商人が捕まったっていう話を聞いたのに、ジュン・ケイに
手紙を出そうっていう話だけで収めちゃって、そのあとは一向に
話に上らないっていうのが、なんというか……のんびりしてるなぁと

しかも、捕まった者の人相が、つい最近出会ったという
女性のものだったというのに。
もうちょっと慌てたらどうだろうか。
ルーミィが連れ去られてしまうかも、なのに。
っていうか、その行商人の陰謀が気になるんだよね~。
まぁ、その辺りの話を書くと、きっとルーミィの仲間や家族の話になって、
家族が生きてたらルーミィとはお別れっていうことになるのかな。
生きてる望みは薄いけど……フォーチュンならもしかして……
あ、でもその前にパステルとお祖母さまの話になるかもねぇ。
あ、いやいや、シロちゃんのレベルアップの話もあったな。
今巻でシロちゃんの身体の異変も書かれてたし、
そろそろ人間の姿に変身できちゃうかも!?
そういえば、『新フォーチュン・クエスト』の6巻辺りからかな、
パステルたちのパーティが幾つかの国や村を救ったっていうんで有名になり、
初めはクレイやトラップが女子たちにモテ初め、今巻ではキットンやノル、
ルーミィやシロちゃんまでも取り巻きに囲まれ、
パステルだけが弾き者に…って感じになっちゃいましたが、それがどうも

確かリタだったか、「パステルに嫉妬してるんだよ」って言ってたけど、
それでもあんまりだ……
まぁそれはともかく、早く先が読みたいな~
先に進んでしまうと、確実にそれぞれの問題が解決していって、
それだけFQの終わりが近づいてるってことで淋しくもあるんだけど、
それでも早くそれぞれの冒険が読みたいです
