『名探偵コナン 沈黙の15分(クオーター)』 ★★★
原作:青山剛昌
監督:静野孔文
脚本:古内一成
声の出演:高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、山口勝平、林原めぐみほか
…はっ!
今タイトル書いて「15分」の意味がわかった。おそっ
というわけで、見てきましたコナン映画。
去年は見に行かなかったんですが、去年の映画がテレビでやってるのを見たら、意外に面白かったんで見に行かなかったことを後悔したのでした。
なので今年は絶対見よう、と思って行ったんですけど…まぁまぁだったかなぁ
去年の悔しさが解消されなかったことが残念でならない。
うん、すごく自分勝手な感想だけども。
でも、冒頭から少し雰囲気が違うかなぁという新鮮さが少しありました。
したらば監督が変わってたんですね~。
監督が変わるだけでまぁこんなに違うものなのかと思いましたけども。
今回、多くの人を助けるためにコナンの自己犠牲的な場面が見られたわけですが、うぅむ、今までこんなのあっただろうか…と振り返るとあまり思い浮かばない。
1作目の中盤? くらいにあったけど、最終的には蘭が爆弾解体することになったし、他の作品でもちらほら死にかけたことはあったけど、蘭や仲間のためだったような気がする。
多くの命が犠牲になりそう→なんとか解決するため一人奔走→でもダメかもしれない→「ちくしょう!」っていうシーンで、殺人の犯人をゲーム感覚で推理するコナンには珍しい一面を見たかも知れないと思いました。
先日『スパイダーマン3』を見たせいか、そういうスーパーヒーロー的な存在を連想させられましたね。
ある種のそういう感動はありました。
残念だったのは8年間意識不明だった少年・冬馬くんの扱いですかね~。
幼い頃に事故で意識を失い、8年後に目覚めたのだけども中身は子供のまま。
もちろん今回の事件に関わってくる大事な存在で、それに加えて体は15歳だけども頭の中は7歳のままという特異な存在。
少年が目覚めてそういう、ある種の障害を持ってると知ったとき、その少年の特異さにぐっと意識が引きつけられて、この先彼はどうなるんだろう?ってそのことに注目してみるのに、意外に扱いは軽かったりする…
そこに少しストレスを感じた気がします。
もっと彼に重点を置いて欲しかったかなと思います。
そういえば、もうひとつ印象的だったのが声。
幼なじみ(友人)の絆、すれ違い、衝突もたぶんひとつのテーマだったんじゃないかと思うんですが、そういうテーマの中で多少重い雰囲気もあったりします。
そんな中で喧嘩をする声、制止する声、そういうのがリアルで鬼気迫っていた感があって、これもなんだか珍しいような気がしました。
また、喧嘩を制止したあとでコナンが優しげに語りかけるんだけども、それがラストに繋がっていて思わずグッとくるという、これもまたコナンには珍しい気がしましたね。
そうそう、もうひとつ残念だったのはエンディングが終わったあとのシーン。
いつもならオチがつくんだけども、今回のオチは「え? なにそれ?」みたいなオチだったんで、ネタが無くなったのか15分にこだわり過ぎたんじゃないかなと。
もう少し頑張って欲しかった…
とまぁ、いろいろ書きましたけども、ちょっと今までのコナンと違う雰囲気もあったので、監督が変わった新鮮さっていうのはあったかも知れません。